inner monologue – 愛しきあなたを抱き、抱かれて

「女性は子宮でモノを考える」と云うと軽蔑する女性(ヒト)もいるかもしれない。しかし、女の私が言うのだから、ここはどうか許してほしい。

私は、自分がまさしくその類の人間であると思っている。つまり子宮から言葉が生まれ、それらと対話し、なによりもそれらの湧き上がってくる言葉が好きだからこそ、如何なる形であれ私はこうしてしたためているのだと思うのです。

今年はとにかく怒涛の一年だった。自らに我慢を強い、心身に鞭を打ち続けていた。私が唯一指針とする「感性」を自ら蔑ろにしたせいで、次第に幸せの感情が消え去り、全てが崩れ落ちてしまいそうな感覚すら覚えた。ただただ、苦しかった。きっと子宮は叫んでいたのかもしれない。その声にさえ寄り添う余裕がないほど、私は酷く冷めてしまっていた。

程なくして自律神経が乱れ、吹き出物が長らく治らず、最後は漢方薬に頼らざるを得なかった。生理痛をはじめ子宮はずっとSOSを出していたにも関わらず、私は無視をし続けた。だから当然の報いであった。すべては私が招いたこと…

薬で頭がボーっとし仕事に支障をきたし始めたため、よほどの時以外は服用を止めた。そしてはたと気付いたのです… 「声が聴こえてこない」と。子宮は確かにそこにあるのに子宮の存在を感じられず、そこから湧き上がる感情も、言葉も… なにもかもが静かにその存在を消し去っていたのです。

-涙が流れた。初めて怖いと感じた。まるで女でなくなってしまったかのような… 深い哀しみと恐怖が押し寄せた。私にとって初めて感じる「痛み」であった。

お腹に手を当て、そっと語り掛けてみる。まるで赤ちゃんに話しかけるかのように。ごめんね、無視して本当にごめんなさい。もう大丈夫だよ、と。無視は愛情の裏返しだと知っていながらこの有り様… 自らを恥じた。フィトテラピーの本を手に、自らブレンドしたハーブティに朝鮮人参を溶いて、ゆっくりと身体を温めてゆく。

それから数日あまりが経った後、遅れていた生理と共に微かに子宮の存在を感じられるようになっていった。日を追うごとに、その存在が確かなものとなってゆく。生命が再び息を吹き返し、空白だった世界に彩りが戻ってくるかのように…。沈黙を強いられていた状況からようやく解放され、その反動でまるで自制が効かなくなっているかのように饒舌に話しはじめ、言葉が溢れかえる。私はその騒がしさに困惑するも、また声が聴けたこと、繋がりを感じられたことに深く安堵し涙が出るほど嬉しかった。
「お帰り…」私はそっと呟いた。もう二度とあなたを離さない… まるで恋仲を行き来しそうな言葉をかけ、愛おしいその存在を優しくそっと抱きしめる。

私の内に拡がる自然。時にクスッと笑える言葉を有難う… 艶やかな黒髪を有難う… 穏やかな優しさを有難う… 深い愛情を有難う… 挙げればきりがない程、あなたから「豊かさ」を頂いている。私はあなたなしにはとても生きられそうにないことを知っている。愛おしく、尊いあなたへ。

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